民生用途への光ケーブルの展開

摘要

民生機器間の接続でも高速な伝送が必要とされ、その下地となるインターフェース規格も整いつつある。さらにこれと併せてType-C と呼ばれる USB の新しいコネクタが登場し普及しつつある。特筆すべきは、Type-C 規格ではUSB と同時に、TBT、HDMI やDP といった信号を伝送できるように規格化されている点であり(前述の予備の信号線はこれに用いられる)、従来のUSB に比較して要求される信号線の数が増加している。ユーザーの利便性は向上しており、近い将来、様々な民生機器のコネクタはType-C に統一されていくと思われる。その中には4m 以上の距離で高速伝送を必要とするニーズや細いケーブルを求める需要もあるだろう。そこに光ファイバの登場が期待されている。一方でそこで要求される信頼性の明確化やコスト低減の工夫が必要である。本論ではこれらへの取り組みの一例を紹介し、実用的な面からも光ファイバがユーザーに受け入れられる基盤が整いつつあること示した。