バイオマーカー検出のためのエラストマ一ナノ薄膜を利用したMEMS光干渉型表面応力センサ

摘要

癌などの病気診断において、複数種類の病気を安価かつ 迅速に検査できるセンサが求められている。そこで、病気に 由来して血中の濃度が増えるタンパク質（バイオマーカー） を利用し、この検出対象分子の吸着量をセンサの微細構造rnの機械的な変形に読み替えて検出するMEMS表面応力セン サが期待されている(1)。また、バイオマーカーは特定の病気 に由来するものもあれば、いくつかの病気に由来するもの もあるため、複数種類を組み合わせて検出する必要があり、 一つのチップ上に抗体を塗り分けて網羅的に検出できれ ば、ごく微量の血液等から様々なバイォマーカーをラベル フリーで検出でき、在宅においても簡単、安価そして迅速に 病気診断が可能となる。