ピストン変位利用コンプライアンス法を用いた超高圧水素ガス中疲労き裂進展挙動の自動計測

摘要

高圧水素ガス利用機器用材料として，安価な鉄鋼材料 が期待されているが，高圧水素ガス中での疲労試験データや疲労き裂進展試験データは，未だ少ない.最高120MPa 超高圧水素ガス環境中での疲労き裂進展試験では，直接， 疲労き裂を観察することはできないとともに，ひずみゲ 一ジやクリップゲージも防爆の観点から使用が難しい. そこで本研究では，片側切欠き付曲げ試験片を用いた4 点曲げ疲労試験の際に，き裂成長に伴う試験片たわみ量 の増加を電気油圧サーボ疲労試験機のビストン変位の変 化で捉えることができることに着目し，ピストン変位の 変化から算出できるコンプライアンスを用いたコンプラ イアンス法で疲労き裂進展試験を行い，本方法の有効性を検証した.