準天頂衛星の併用によるGPS搬送波位相測位の精度に関する研究

摘要

衛星測位システム（GNSS)は衛星から送信される信号 を利用して現在位置を知ることができるシステムである. 現在，アメリカのGPSやロシアのGLONASSなどの衛星 があり，日本でも準天頂衛星（QZSS)が運用されている. 準天頂衛星は日本の天項付近に長時間滞留し，GPSと同 じ測位信号を使用しているため，GPSの信号が受信しに くい都市部や山間部でも測位できる可能性が高まる.現 在，準天頂衛星は1機が試験運用中であるが，2017年度 に3機打ち上げ，2018年度には4機体制となる.将来は 7機でのサービスを目指している.準天頂衛星は，日本で 測位システムを利用する上で欠かせない存在になる可能 性が非常に高い.