カメラセンサノードのイベント検知における サーモパイルアレイセンサと焦電センサの性能比較

摘要

近年，IoT が加速する中，センサを用いた情報収集と応用が拡大している．センサを身の回りに偏在させるには小型端末による電池駆動が必要となる．しかし，画像情報を取得するイメージセンサは消費電力が大きく，常時動作を続けると小型電池では1 日も駆動できず，電池交換のメンテナンス頻度という観点から実用化は非常に困難である．そこで，我々の研究グループではサーモパイルアレイセンサの間欠動作でイベント監視を行い，イベント検知時のみイメージセンサを起動するという省電力化手法を提案している[1][2]．本研究では，イベント監視時用のセンサとして，サーモパイルアレイセンサに代えて，焦電センサを常時駆動した場合の消費電力を測定し，カメラセンサノードの利用目的に合わせた各々の優位性について比較した．