千里ニュータウン・新千里東町における子どもの遊び場と行動パターンに関する研究:建替え後の実態と世代間比較

摘要

日本で初めての大規模な計画住宅団地である千里ニュータウン（以下、千里NT）は、現在建物の老朽化に伴い大規模な団地の建替え工事が進行し、まちの構造は大きく変わりつつある。このような地域環境の変化は活動拠点が近隣である子ども達の屋外活動に大きな影響を及ぼすと考えられる。そこで本研究では千里NT の新千里東町を対象とし、子ども達の遊びにおけるまちの使いこなし方の実態把握を行い、近隣環境のあり方を探る。さらに、まちびらきから間もない1970 年代に東町で育った世代との比較を行うことで、まちの変化が子ども達の屋外行動にどのように影響を及ぼしているかを考察する。