不安の増減の関係性と方略の傾向:都市空間における経路探索行動時の迷いの構成（その１）

摘要

経路探索行動時における不安度の推移と歩行軌跡による行動観察法・ヒアリングの発話内容から以下のことが明らかとなった。1)人は目標物を見失うと徐々に不安が増加し始め、それがピークに達した時に人は迷いを自覚し、迷っている間、不安のピークは持続する。また、一度迷いを経験してしまうとその経験から、その後の歩行が順調だったとしてもある程度の不安を抱いてしまう。つまり、 迷いは不安により引き起こされることが明らかになった。