基礎及び敷地に関する基準の整備における技術的検討（その１）沖積・洪積粘性土地盤における一軸・三軸圧縮試験の適用性

摘要

① 設計用せん断強度を設定する場合、深度25ｍ以浅で、かつ塑性指数Ip≧25 の高塑性粘土は、一軸圧縮試験によりせん断強さを求めることができそうである。それ以外は、三軸圧縮試験によりせん断強さを評価することが適切と思われる。② 砂層を互層状に挟む洪積粘性土地盤では、試験結果のばらつきが大きくなる可能性があるので、より多くの三軸圧縮試験結果により、適切に設計用の圧縮強度を設定する必要がある。なお、本報告は、国土交通省「平成21 年度建築基準整備促進事業」の成果の一部を取りまとめたものである。地盤調査は、竹中工務店の現場敷地および日本工業大学の敷地を借りて実施した。ここに、謝意を表します。