砂岩系および石灰石骨材の乾燥収縮ひずみの異方性と線膨張係数に関する実験的研究

摘要

1) 砂岩系骨材の乾燥収縮には異方性がみられ，相対湿度0%の条件で比較すると，特に方向による変化量が大きいもので，その差は250_μ程度である。2) 石灰石骨材も乾燥収縮に異方性がみられ，方向による乾燥収縮ひずみの差は，相対湿度0%地点で比較するといずれも50～100_μ程度である。3) 石灰石骨材には方向によって，乾燥により膨張挙動を示すものがある。4) 砂岩系骨材では乾燥収縮ひずみが大きくなるほど，線膨張係数が小さくなる。5) 石灰石骨材の線膨張係数はいずれも2～5_μ/℃程度である。