公共施設に関する公開情報の調査及び分析（その７）地方公共団体の財務諸表公開状況

摘要

昨年度本報告（その6)では、地方公共団体の公有財産表、施設白書、固定資産台帳の整備状況と、新公会計基準モデル採用団体の情報開示状況について報告した。そこでは建物用途等の情報項目、公会計の情報開示範囲が全くばらばらであり、FMベンチマークデータ作成への道が遠いことを示した。その後、新公会計を導入する地方公共団体が増え、平成21年度会計については全国1,797団体のうち1,088団体が何らかの形で新公会計を導入するに至っている。（表1)本報では総務省方式改訂モデル、基準モデル採用団体についてその情報開示状況、特に公共FMに重要な有形固定資産明細表の公開の有無についての調査結果を報告する。