柱鉄筋コンクリート造•梁鉄骨造で構成される十字形接合部の有限要素法解析

摘要

ふさぎ板を有する柱RC梁Sの十字形接合部を対象と して，FEMによって実験結果の再現解析を試みた。本 研究で得られた知見は次の通りである。層せん断力-層間変形角関係において，FEM解析は 実験の履歴性状や各目標変位における耐カを良く表現で きており，最大耐カは実験値に対して土15%以内の差 であった。また，柱梁接合部における圧縮ストラットの 形成状況において，FEM解析は柱RC梁S接合部の既往 の力学モデルとの整合を見せる結果を与えている。さら に，S梁に平行なふさぎ板の主ひずみにおいても，実験で観察された性状を良く再現できた。