VRを用いた建築設計手法に関する基礎的研究:模型を用いた建築設計手法との比較

摘要

本研究は、模型を用いた建築設計手法とVRを用いた建築設計手法を実践し、体験者の空間認識のあり方の違いから、後者の手法の特徴を明らかにすることを目的としていた。その結果、両者の手法の間に「建築物の外観(面積感）·内観（体積感）の把握」や「死角の発見」に相違があることが明らかになった。つまり、VRを建築設I計手法に用いた場合、実物よりも外観、内観共に大きくイメージする傾向にあるが、模型を用いた建築設計手法に比べると、比較的に実物に近いィメージを形成できることが明らかになった。また、VRが死角を発見する上で、模型より優れていることが明らかになった。