鋼板内蔵型RC 部材内のあと施工アンカーのナットの有無が接合面性能に与える影響に関する実験的研究 (その2) 架構試験体による検証

摘要

本実験により，以下の知見が得られた。1.表側の座金・ナットを一部除いたブレース補強試験体およびフレーム補強試験体は，安定した水平力－水平変形関係となり，設計値を十分満足した。また，接合面のずれ変形は層間変形角R=1/83 時においても0.5 ㎜以下であり，大きなずれ変形が生じることはなかった。2.補強架構の設計耐力に対するあと施工アンカー本数の割合が同程度で，座金・ナットを全数有するブレース型補強試験体試験体と比較すると，接合面のずれ変形および目開きは同程度であった。