地域コミュニティ活動の変遷と実態 長野市３公民館報の記載情報からみた地域コミュニティの変遷　２

摘要

本研究では、８４年度、９４年度、０４年度、１４年度の「城山公民館報」、「芹田公民館報」、「小田切公民館報」を対象とし、記事の筆者から、館報におけるコミュニケーション活動における住民参加率、また見出し群から記事内容を読み取り、地域内のコミュニティ活動の実態を明らかにした。　３館とも４年代を通して記事数が減少しているなかで、住民執筆による記事がある程度定着しているとみられたが、急激な人口減少地区における書き手の減少もみられた。また、現在のコミュニティは、伝統的な地縁団体より地元住民の自主的な活動による集団が主になっていた。さらに、公民館報の記事内容は、活動の報告からコミュニ応じた活性化や社会システムの整備を行う際、有効な知見と成り得ると考えられる。