原発被災自治体における地域教育に関する研究 福島県浪江町避難住民による協働の復興まちづくり　その６

摘要

ふるさとなみえ科は、学校と地域が離れた状況下において、浪江町で生活するうえでで培われる体験については減少が見られたが、体験学習をはじめとした地域教育を学内外で行うことで、子ども達の浪江町認識の継続に影響を及ぼしている。　地域文化を学ぶことにおいては地域教育の効果が見られたが、浪江町で生活するうえでで培われる体験に関しては、地域教育では成果を確認できなかった。新たに、体験の認識に繫がるプログラムを取り入れ、地域教育のプロセスを広げることが必要である。例えば、模型を用いたワークショップなどの地域学習を並行して行い、個々人の発見や遊びといった体験が表現されることが求められる。