空港コンコースにおける利用者の滞留行動に関する研究:関西国際空港旅客ターミナルを事例に

摘要

近年官民パートナーシップにより、民間企業が提供するパブリックスペースが注目されている。その中で空港ターミナル・駅舎・バス待合といった交通拠点に関しては、交通機能および付属する店舗・施設はもちろんのこと、その他のつまりはそれらを結ぶ空間（以下、コンコース）に関してもその重要性が再認識されており、民間運営側は利用者の行動を把握・想定し、その空間計画に反映させていく必要がある。本研究では関西圏の国際拠点空港であり、LCC 便により今後さらに利用客の増加が見込まれる関西国際空港を研究対象地とし、空港コンコース内での滞留行動を中心とした利用者の実態および行動特性を把握し、またその分布から周辺環境との関係性を分析することを目的とする。