デッキプレートを用いた合成梁における太径スタッドの実験的研究:押し抜き試験と小梁曲げ試験の相関 その2

摘要

その2 では、デッキプレートを用いた合成梁においてφ25 のスタッドに必要となる突出長さ及び最大耐力の評価式を提案する。これを、小梁曲げ試験により検証する。2. 提案2.1. 必要突出長さの提案破壊モードの異なる試験体の作用せん断力-ずれ変位関係の例を図1 に示す。図の×印は最大耐力発現点である。破壊モードS は最大耐力発現後、変位が進んでも耐力を維持する。一方、破壊モードC は最大耐力発現後、耐力が1 割以上低下する。また、破壊モードC の試験体は、他の試験体と比べて最大耐力が小さく、破壊モードS では最大耐力に大きな差異はない。以上から、破壊モードSの定義として「最大耐力が十分に発揮されること」、「最大耐力発現後変位20mm まで耐力が劣化しないこと」の2つが挙げられる。これを各試験体の破壊モードの判断基準とする。