アーバンデザイン手法による大学キャンパスの創造的再生についての考察 〜米国ポートランド市の都市開発を事例として〜

摘要

我が国の大学施設は、新制大学の設置に伴い1960 年代に一気に整備されたこともあり、耐震性能が不十分なものが多かった。その後、耐震基準改正に適合させるための耐震改修が順次進められ、2015 年度末までには大凡の更新が完了する予定となっている。しかし、耐震改修を最優先した結果、大学機能の高度化に対応できず、多くの大学キャンパスにおいて、建物の機能改善改修が必要にされている。