中山間地域の集約化に伴うエネルギー自立型集落の計画に関する研究:三重県熊野市におけるケーススタディその1 集落集約における条件の調査とエネルギー供給方法の検討

摘要

本研究において得られた知見と今後の展望を以下に示す。1. 北海道下川町へのヒアリングの結果、雇用の場創出、集落外部からの収入を得ること、多世代の循環、高齢者支援の充実、エネルギー供給施設の整備により集落外への支出を減らすことが必要であることが分かった。2.木質バイオマスコージェネレーションボイラーを①熱主電従型、②電主熱従型の2 ケースでエネルギー供給の検討を行ったところ、①では電力供給量が余剰し売電することができるが、②では熱供給量が不足し、さらに熱の購入が必要であることが分かった。