坂出市人工土地の空間構成からみた住人の空間利用に関する事例研究

摘要

団地内では、住人間の交流の停滞がみられる一方で、屋上のローズガーデン整備が近隣住人を呼び込み、コミュニティの活性化が図られている。　人工土地の活性化には、コミュニティ内部の充実・変化とともに構成要素である住人の変化も不可欠と考える。多様な居住ニーズが的確に満たされる環境の整備に向け、既存ストックである空き家を活用した高齢者向け住戸の供給や３世代近居への取り組みに寄与する可能性を含んでいる。　今後は、地元商店街との連携を始めとする地域住人をも取り込んだ団地再開発によって、中心市街地全体の活性化に寄与できる人工土地へと変貌することが期待される。