東日本大震災の復興にみるまちづくり協議会の役割に関する研究―宮城県気仙沼市鹿折地区を対象として―

摘要

今回の調査で明らかになったことを記す。①若年世代のまちづくりへの関心が低いということ。働き手である若年世代は被災により仕事場と住居が遠のいてしまったことや、仮設住居での暮らしにより心身ともに疲弊しておりまちづくりに参加しにくい状況にある。一方でまち協は影響力もある団体なので若い人が積極的に参加すべきである。ヒアリングから考えられる解決策として、住居からより近い場所でサロンを地区ごとに開催することや、年代や住む地区ごとに細分化し若年世代が来やすい環境を作ることが必要であることが明らかになった。