ブータン王国西部地方における伝統的集落調査: その3 UAV(無人航空機)による空撮データの提供

摘要

千葉工業大学ブータン伝統実測調査団は2009 年以来、毎年ブータンにて伝統住居の調査を行ってきた。これまで、測量の調査にはトータルステーション(測距、測角を同時に行う）、GPS(人工衛星を用いた測位システム)、3Dレーザー(レーザーを対象物に連続的に放射し、対象物の3 次元情報(X,Y,Z)を取得する)を用いて実施してきた。しかし、本年はこれまでの住居単位の調査ではなく、集落単位の広範囲による調査となる。そこで、短期間の日程で広範囲の調査を可能にするため、ここ数年の低コスト化及び飛行の安定化の目覚ましい小型UAV(無人航空機)を利用し空撮による調査も同時に行うこととした。