大規模地震等による都市の延焼危険度マップ作製のための調査研究（その３）延焼危険度マップ作成手法の提案

摘要

危険度は建物の簡易耐震診断に用いた最大震度6 強としたことが大きく影響していると考えられる。今回の研究では、当初の目的である延焼危険度マップの作成ができ、倒壊による消火活動の阻害や道路閉塞はマップへの記載に留めた。しかし、課題として消火活動の疎外や道路閉塞の数値化があげられる。倒壊による消防活動の疎外や道路閉塞を数値化することで地震時の火災延焼の危険度を判りやすく表現し、通常時の火災延焼危険度マップと地震時の火災延焼危険度マップの差を表現することで、住民に対する地震時火災の危険性の啓蒙に役立つとともに、消防や行政の初動に役立つ資料となると考えられる。