新たな材料分離モデルを適用したフレッシュコンクリートの MPS 法流動解析 （その1．材料分離モデルの提案および粗骨材の分布測定試験）

摘要

本報「その1」において得られた知見をまとめる。(1) 任意点におけるフレッシュコンクリート内部の圧力差およびモルタルのレオロジー定数，現在のモルタル割合から，微小時間後のモルタル割合を求めることのできる新たな材料分離モデルを提案した。(2) 表 1 に示す試料を用いてスランプフロー試験による粗骨材の分布測定を行った結果，すべての調合においてモルタルが先走りする傾向が見られた。(3) 図 3 および表2 から，調合によって分離の程度がそれぞれ異なることがわかった。