遷移金属置換したプルシャンブルー類似体の不変的な局所構造

摘要

遷移金属の部分置換は物質の性能を向上させるのに有効な手段の一つである。三次元ネットワーク構造を有する配位化合物であるプルシャンブルー類似体はナトリウムイオン二次電池の正極材料として注目されており[1]、NaxM[Fe(CN)6]y の遷移金属M を別の遷移金属で置換することで、充放電容量やサイクル特性の向上が報告されている。そこでXAFS 測定を用いて、置換による遷移金属の局所構造や電子状態への影響を詳細に調べた。