熱分析によるァゾール化合物の熱安定性

摘要

エアバッグ用ガス発生剤は設置箇所に適した発生ガス量，発熱量，後ガスが求められ，一般的に還元剤と酸化剤を混合して性能を調整される.自動車は長期間使用され過酷な環境条件に曝されるが，経時変化によるガス発生挙動が変化しない安定性の高いガス発生剤を選定する必要がある.経時安定性は，対象物質の熱的安定性，光安定性および他物質との反応性など，暴露される環境条件について考慮する必要がある.物質の化学構造とこれらの反応性の関係を明らかにすることでより適した物質選定および効率的で本質的な安全対策を選択することが可能となる.