機上の乱気流事故防止システムに対する信頼性評価の研究開発（その2）

摘要

大気条件の標準化，システムの信頼性評価，レーザ光の安全性評価について，以下の成果を得ることができた． 1. 大気条件の標準化ドップラーライダーの性能を客観的に評価するために妥当な大気条件を設定する準備が整った． 2. システムの信頼性評価故障などを想定したシミュレーションを実施した．誤差耐性や故障時の挙動などについて解析した結果，動揺低減制御の効果と故障などに対する信頼性評価方法が確認できた．地上で搭載機器の機能・性能を確認する機内環境模擬試験が，問題なく実施できることを確認した．3. レーザ光の安全性評価航空機の実際の運用条件を設定し，その場合のレーザ光の安全性評価方法について検討した結果，想定している評価方法が妥当であることを試算により確認した．