短期間の臨時地震観測に基づくサイト増幅特性の広域・高密度評価に関する新しい試み: 高知県南国市の沿岸域を例として

摘要

本稿では，南海トラフ巨大地震において強震動の作用と津波の早期来襲が予想されている高知県南国市rnの沿岸域において高密度地震観測(計51地点)を臨時実施し，得られた観測記録を用いてサイト増幅特性をrn広域かつ高密度に評価した結果について報告する．その際，臨時地震観測を比較的短期間で済ませること，rnおよびサイト増幅特性の評価精度を確保することを目的として，沿岸域周辺の既存強震観測点の近傍におrnいても臨時地震観測を同時実施した．評価した沿岸域におけるサイト増幅特性は今後の強震動予測への利rn活用が可能であるとともに，提示したサイト増幅特性の評価プロセスは他地域への応用が期待できる．