一次相転移及び潜熱流を伴う流体物理学の構築

摘要

潜熱が関与する流体現象は、我々が身近に体験するところであリ気象現象を代表として自然界に満ち溢れている。高温部で蒸発が起こるとその部分の熱が奪われガスの対流として低音部に運ばれる液化する現象である。冷却装置もこの熱輸送過程を使い効率的に作動している。ところが潜熱の関与する現象の物理学からのその研究は驚くほど少ない。科学としての基本的理解がない分野といえる。潜熱を取リ入れるためには、液体·気体界面におけるー次相転移を正しく理解しないといけない。ここに相転移物理学と流体力学の融合された大きな課題がある。