劣化防止剤が大谷石の性質に及ぼす影響に関する研究

摘要

本研究から以下のことが明らかになった。１)撥水性はシラン系薬品A、B、シリコン系薬品E、ケイ酸系薬品F、H が効果を示し、防水性に関してはシリコン系薬品E、シラン系薬品B が優れているが、どの薬品も圧縮強度に影響を及ぼさないことがわかった。２)大谷石は約2 時間薬品に漬けることで飽和状態になることがわかった。３)薬品の塗布方法に関しては、圧縮強度・吸水率の観点から考察すると、薬品を飽和状態まで漬ける事が好ましく、ハケよりもスポイトの方が優れている。