全社メールシステムの再構築～Grid技術による高可用性(Availability)メールシステムの実現

摘要

当社情報システム部では、社内外との円滑なコミュニケーションを支援するために全社的な電子メールサービスを提供している。 全社員を対象にした電子メール＋会議室サービスであるJ-NETシステムは、'94年に運用開始された。 その後、'98年にはインターネット標準技術を全面的に取り入れた第二世代に刷新され運用されてきた。 しかしながら運用開始から7年以上が過ぎ、サーバ機器の老朽化、故障によるサービス停止や電子メール量の激増による高負荷状態など多くの問題が起こってきたため、新しいメールシステムが必要となった。 そこで、'04年に従来のサービスを継承しつつGrid技術を応用して可用性を大幅に向上させた新たなメールシステム構築プロジェクトを開始した。 本稿では、この再構築プロジェクトの概要を述べるとともに、新しいメールシステムの特徴とGrid技術の応用について詳細を紹介する。