自然災害と電気の安定供給

摘要

電力供給の信頼性については、現在、需要家当たりの停電回数は年間0.17回、停電時間は15分程度となっており、世界の中でも最も高い供給信頼度を実現している。 一方、昨今、特に2004年は例年に比べ多くの自然災害が発生した。 台風や豪雨、新潟県中越地震、そして海外では、スマトラ沖地震とそれによる津波は甚大な被害を与えた。 近年、わが国への台風接近数や集中豪雨発生回数が統計的にも増加していることや、首都圏直下型地震、東海地震などの被害想定が公表され、自然災害への関心はいつそうの高まりを見せている。 ここでは、電力の安定供給にとって一つの大きな脅威となっている自然災害について、電気事業の取組みを紹介する。