段ボールの折曲げ#12539;組立てなど構造体の緩衝設計技法: 固定材#12539;緩衝材として使う段ボールの知識

摘要

再生可能資源である段ボールは，環境適合化の側面から固定材#12539;緩衝材として使用する事例が増加している。 段ボール内装材は大別するとコア材である積層段ボールと折曲げや組立てなどの構造をもった薄板状段ボール構造体の2種類に分けられる。 特に，製品に合わせて加工のしやすい薄板状段ボール構造体を使った包装仕様が多くみられる。 しかし，緩衝設計技法については過去の経験や試行錯誤の繰返しに頼っており，形状が複雑になる傾向があるため設計者の熟練がなければ設計は大変困難である。 そのため，段ボール構造体では緩衝設計技法が確立されておらず，設計ノウハウやデータ蓄積，さらに緩衝設計の迅速化#12539;一般化が強く望まれている。