情報フローティングを用いた災害時の通行可能マップの生成に関する考察

摘要

移動体同士の直接無線通信と，移動体の移動により情報を伝達するエピデミック通信において，直接無線通信を行う場所を送信可能エリアだけに制限する手法を情報フローティングという.これにより，通信インフラがない状況で無秩序な情報拡散を防ぎながら情報を伝えることができる.様々な情報の情報フローティングを様々な場所で行い，これらを連携させる手法をネットワーク化された情報フローティングと呼ぶ.本報告では，ネットワーク化された情報フローティングにより，災害時において通信インフラが使えない状況において通行可能な道路マップを作成することを考える.基本的な仕組みを説明し，いくつかの性能評価を行う.