英国の電気通信

摘要

英国は、1990年代までは通信自由化と音声サービスの市内競争で先進的な国であったが、ブロードバンドや移動体通信では最先端の国々の後塵を拝してきた。 オフコムは通信規制アプローチの包括的な見直しを開始し、アクセス·ボトルネックの解消に努めている。 しかし、「貧弱なブロードバンド」の責任は、BTだけではなく、最近まで卸売制度を推奨してきたオフコム自身や、音声競争重視の戦略を採用してきたライバル各社など、多数の関係者が負うべきものである。 また、BTは移動体事業を持たない固定専業事業者として、ネットワークのオールIP化や固定移動融合サービスの商用化を世界に先駆けて開始しているが、フルサービス事業者としての総合力に勝る欧州大陸キャリア（フランス·テレコム、ドイツ·テレコム、テレフォニカ等）との競争が国内外で激化しており、その将来は楽観できない。