金属反射膜を有する光ディスクモデルによる光散乱特性の（FD）~2TD法解析

摘要

FDTD法の一つであり，分散性媒質に対処するために考案された（FD）~2TD法によって，金属反射膜をもつ光ディスクモデルからの光散乱解析を試みた．その結果，通常のFDTD法を上記モデルに適用した場合生じる電磁界の発散を避けることができ，半無限あるいは層状金属媒質による光散乱において厳密解と一致することが示された．また，Au薄膜を有する2次元案内溝モデルによる光ビーム散乱の解析から，Au薄膜は，大きな透過性を示すので，従来のように金属薄膜を完全導体に近似してシミュレーション解析を行うと，解析結果に大きな誤差を伴う可能性が示されている，