近年,モノのインターネット(Internet of Things,IoT)が注目を集めている.今後は様々なモノがネットワークを形成し,様々な分野で活用されていくIoT時代に突入すると考えられる.今回は市街地におけるIoTの具体的な利用例を考え,シミュレーションによってそのネットワークの特性を評価した.本研究では高齢化社会になるにつれ増加していくと考えられる認知症による徘徊等を,街中にあるモノをノードとしてネットワークを形成することにより対象者の早期発見を目指し,市街地におけるIoTのセンサネットワーク的利用について考えた.本研究では自動販売機を固定ノード,レンタル自転車を移動ノードとし,各ノードが収集した情報を素早く正確にインターネットに接続されているルートに届ける為に重要な因子をシミュレーションによって評価した.
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