ライト兄弟による初めての動力飛行,ベンツやダイムラーによる初めてのガソリンエンジン車走行からすでに100年以上が経過し,今日では航空機,自動車ともにわれわれの日常生活に欠かせない乗り物となった.航空機は早くから制御技術と探く関わり,1912年には最初の自動操縦装置が開発され,近年では離陸から着陸までの大部分が自動操縦で飛行可能となった.このように発展してきた自動化の流れをさらに進め,航空機と制御の関わりに変革を与えたのがマイクロコンピュータ(マイコン)とアクティブ制御技術(Active Control Technology:ACT)である.最近の高性能機(A-320,B-777,F-18,F-22,F-2など)はマイコンを積極的に利用し,電子制御技術を大幅に採り入れたフライバイワイヤ操縦方式が主流となっている.
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