OFDM (Orthogonal Frequency Division Multiplexing)パケット無線伝送方式では,高速移動時には伝送チャネルパラメータの変動が大きく,データ転送時のエラー率の上昇が問題となっている.データ転送時のパケット長を短縮し,1パケット内の伝送路の変化を少なくすることで,エラー率の上昇を緩和できるが、余計なオーバーヘッドにより伝送速度の低下が発生する.パケットの生成はMedium Access Control (MAC)と呼ばれるソフトウェアにょり実装され、パケット長を短縮するにはMAC層でデータを分割して送信する、所謂フラグメント処理を行う必要がある.本論文では,PowerPC405をMAC層のターゲットプロセッサと想定し,データ送信時のフラグメント処理のソフトウェア負荷を調査し,移動通信時において実効スループット100Mbpsを超える次世代ワイヤレスLANに必要なマイクロプロセッサ性能の予測を行う.
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