酸加水分解エキスの変異原性

摘要

酸加水分解エキス（HP）には，精子運動性への影響や変異原性を示す3－chloro－1，2－propanedio＝MCP）が，工程中で生成することが知られている．本朝ではまず，MCPの存在が問題となった1990年当時の市販HPにぉける分布を報告すると同時に，MCP絶品の変異原性の強さを微生物試験法で測定した．その結果，当時の市販HPに含まれていたMCP濃度では，変異原性試験法の検出限界に達しないことを明らかにした．しかし，項在市販されているMCP対策済みのHPの変異原性を測定したところ，依然として一定の強さの変異原性が存在することが認められた．