記憶保持動作つきCMOSアナログ記憶回路

摘要

ガスセンサや温度センサなど、いろいろな方式のセンサが実現されている。 これらのセンサから取り込んだ情報はアナログ値で表現されているため、フィルタリングやセンサ情報の時間変化を出力させる場合、直接アナログ情報で処理する方が、小規模の回路構成で簡単に実現できる。 これらの処理を行なわせるには一時的にアナログ値を保持する必要があり、比較的簡単に構成できるキャパシタを用いることが多い。 しかし保持しているキャパシタのリークが問題となり、集積回路に搭載できるキャパシタの容量に限りがあるため、単純に時定数を長くすることで保持時間を延ばすようなことはできない。 そこで、本研究では、できるだけリークを最小限にとどめ、リークする分を一定バイアスで補充するような機能を付加したアナログ記憶回路を設計し、動作解析を行なった。