自動車用電動ターボチャージャーの技術動向

摘要

地球温暖化対策として，CO_2をはじめとした温室効果ガス削減の取り組みが世界各国で進んでいる。欧州では2030年の温室効果ガスの削減目標を60（1990年比）とする方針を打ち出し，日本においても2050年までに温室効果ガス排出実質ゼロの方針を表明した。自動車分野においては，排気ガス規制が年々厳しくなる中，内燃機関のみで走る自動車は減り，ハイブリッド車（HEV），プラグインハイブリッド車（PHEV）そして電気自動車（EV）に置き換わってきている。さらには，水素によって発電する燃料電池をエネルギー源とした燃料電池車（FCV）の開発も加速しており，自動車産業では「電動化」のみならず「自動化」「コネクテッド」「シェアリング」も合わせて，100年に一度の大変革期を迎えている。