第11章 I~2C通信回路を動かす気圧センサIC編

摘要

本章からは，通信機能について説明します．ここではARM-Firstに搭載されているI~2C接続の気圧センサを使って，I~2C通信とは何か，そして気圧センサをとのように使うのかについて見ていきます．センサなどのデバイスが高機能化すると，マイコンとの接続に必要な信号線の数が増える傾向にあります．例えば，あるセンサでは測定感度の設定に2本，測定値の出力に1本の信号線を使います．高機能なセンサになると，設定する情報がより多くなるので，信号線はさらに増えてしまいます．センサなどのデバイスの信号線が増えると，自由に使えるピンが減ったり，マイコンが大型になったりします．こういう状況を解決するために，マイコンとデバイス間で通信を行うことで信号をやりとりする方法が考えられました．信を用いることで，少ない数の通信線により多数の信号をやりとりできます．I~2C通信は，そのような通信の規格の1つです．