はちみつ中における殺ダニ剤の残留実態調査

摘要

はちみつ産業に打撃を与えている蜂崩壊症候群の原因の 一つとして，ミツバチへギイ夕ダニなどのミツバチ寄生ダ ニが考えられている.その対策として，世界的に殺ダニ剤 が巣箱に噴霧されている.一方で，はちみつ中に殺ダ ニ剤が残存することによるヒトへの健康被害が懸念されて おり，WHOからもはちみつ中における残留基準値を設定 するという勧告が出ている海外においては，蜂産食品 中の殺ダニ剤残留実態調査が実施されており，ミツバチや はちみつ，蜜蝌等における多くの殺ダニ剤の検出事例が報 告されている卜.しかしながら，国内でその残留実態 を調査した報告は極めて少ない.