人がもっと幸せになれるモビリティ

摘要

2020年末よりカーボンニュートラルに関する話題が盛んになってきています．各国の政府や企業の多くが，2030年から2060年を目処にカーボンニュートラルを実現させるとの目標を発表していますし，日本政府も方針表明しています．COVID-19により私たちの生活が強制的にシフトさせられた反動で，SDGsへの関心が急激に高まったせいもあるかと思います．しかしながら，私たちの生活には炭素が非常に大きく関わっており，カーボンフリー化はかなり大変なチャレンジとなることが予想されます．私たちに最も身近なものの一つであるモビリティにおいても，カーボンニュートラルの実現は大変困難な道のりです．それに加えてCASEへの大きなうねりやEVの新規メーカの参入などを受けて，モビリティ業界では100年に一度の変革期ともいわれており，まさにVUCAの時代の真っただ中にいるのだと痛感しています．