美しい海を取り戻せ！パプアニューギニアの水インフラ事業

摘要

パプアニューギニアの首都ポートモレスビー市は,近年の人口急増により,水需要の高まりと下水処理の必要性をもたらした。同市沿岸部に下水処理場は無く,汚水は未処理のまま沿岸部へ放流され,サンゴ礁は死滅し,地域住民の生活環境も悪化し大きな社会問題となっていた。同国政府は問題の抜本的解決を目指して日本に支援を要請し「ポートモレスビー下水道整備事業」となった。日立は,大日本土木と共同で処理能力1万8,400 m~3/日,対象人口約12万6,000人の下水処理場の建設および,下水道運営会社への運転管理トレーニングを1年間にわたり実施した。