初めての転がU軸受 第3回: 転がり軸受の構造

摘要

転がり軸受の基本的な構造を図2.1に示す．転がり軸受は回転軸とはめ合う軌道輪（内輪）と機械本体のハウジングと呼ばれる穴とはめ合う軌道輪（外輪），そして内／外輪と転がり接触をする転動体および保持器（リテナー：Retainer）の四つの要素で構成されている．なお“軌道輪”という呼称はラジアル軸受の内／外輪に使う呼称で，スラスト軸受の場合は“軌道盤”という．軌道輪／軌道盤はレース（Race）とも呼ばれている．転動体の形状は玉またはころが用いられ，転動体に玉を用いる軸受を玉軸受（ボールベアリング：Ball Bearing），ころを用いる軸受をころ軸受（ローラベアリング：Roller Bearing）と呼ぶ．転がり軸受ではこれらの転動体が軌道輪（内／外輪）と転がU接触をする．