KEISO COLUMMもの作りが拓く近未来技術の胎動: 第6回 過熱する競争社会によって晒される基盤教育の差

摘要

冒頭から私的な話で恐縮だが，最近，私の子供のナゼナゼ問答が高度化してきている。まだ，子供が小さい頃は図解などで説明できる程度の質問であったが，大きくなってきたこともあり，簡潔に論破することが難しくなっている。たとえば，「なぜ，円の1周は360度なのか？」といった質問がそれに該当する。私の子供は「360ではなく100とか，365とかの数字じや駄目なんですか？」という，いわば，蓮舫さんを彷彿とさせるような言葉に寄せて質問してくる。私の場合，このような原点回帰のような事柄は暗記能力で知識として蓄えているだけなので論理立てて説明することができない。その結果として，グーグル先生に頼り，自身で情報をかみ砕いた後に子供に回答するという情けない流れとなってしまう。