新食品表示法で重要性高まる印字、印字檢查技術:原材料原産地表示の移行期間迫る-

摘要

わかりやすい表示制度を目指した食品表示法」が2015年4月より施行され、移行期間も終了し2020年4月1 曰から新たな食品表示制度が完全施行となった。同法では、複雑を極めるJAS法、食品衛生法、健康増進法の三 法に分かれていた表示制度の一本化が折り込まれている。また、農水省では国内で作られたすべての加工食品に対して原材料原産地表示を行うことを義務付けたが、本制 度の経過措置期間は2022年3月末までとなっている。事業者にとっては、変化し続ける新ルールの再確認はもち ろんのこと、改めて表示ミスに対する対策を講じる必要性に迫られることとなる。同時に消費者の信頼確保、トレー サビリティの構築を実現する印字、印字検査、記録に至るマ一キングシステムの重要性と需要の高まりが予想される。本稿では、生産/流通管理システムの構築において鍵を握る印字装置、そして食の機能性と安全性を確保する検 査装置などを紹介していく。