「界面をみる(2)~和周波発生分光法を用いた界面の構造~」の企画と編集にあたって

摘要

前3号では，気/液·液/液·固/液の各「界面」における構造·物性·機能に関して，“X線および中性子反射率”を用いた研究の紹介を，その分野の第一線でご活躍されている4名の先生方にご執筆いただきました。難しいと思われがちな“X線反射率”と“中性子反射率”について，基礎から最先端のご研究まで幅広くご解説いただきました。「界面」の情報は，“和周波発生分光”を用いても，得られる情報は反射率法と比べて異なりますが，詳細に知ることができます。和周波発生分光は，「界面」の分子種の振動スペクトルを得る2次の非線形光学効果を利用した振動分光法で，「界面」の単分子層の分子振動構造と配向の解析が可能です。本特集の第2弾では，"和周波発生分光”を用いた「界面」の構造·物性·機能に関して活発にご研究されて いる3名の先生方にご執筆いただきました。